2008年05月26日

その4 裁判事例にみる慰謝料の額

ここでは、具体的な裁判の事例で金額を示します。

不貞行為に関するもの

ケース1
夫婦ともに責任があるが、妻が夫の職場に対して非難の電話や訪問等をした行為が異様なほどにしつこく、度を越えるものであったとき。
判決・・・妻の責任の方が重いとして、妻に慰謝料100万円の支払いを命じた。

ケース2
妻が夫の不貞を疑い、夫はこれに腹を立てて暴力をふるったため、婚姻後4ヶ月で別居し、10年が経過。
判決・・・困難を克服して夫婦生活を築くべき婚姻生活の当初に、その努力を放棄した責任は妻にもあるとして、夫に慰謝料30万円の支払いを命じた。

ケース3
同居期間12年、別居期間36年、夫が別の女性と暮らしている。
判決・・・夫に慰謝料1500万円の支払いを命じた(財産分与は1000万円)。

ケース4
同居期間38年、別居17年、夫が別の女性と暮らしている。
判決・・・夫に慰謝料1000万円の支払いを命じた(財産分与は1200万円)。

ケース5
16年間の婚姻生活中、夫は次々と複数の女性と不貞行為を繰り返していた。
判決・・・夫に慰謝料300万円の支払いを命じた。


暴力に関するもの

ケース1
夫が収入を自分の酒や女遊びに浪費し、妻に対して毎日のように、拳で殴る、足で蹴る、下駄で頭を殴って裂傷を負わせる、包丁で手指を切りつけるなどの暴力をふるった。
判決・・・夫に慰謝料500万円の支払いを命じた。

ケース2
ささいな事で夫が妻に対して殴る蹴るの暴力をふるった。
判決・・・夫に慰謝料400万円の支払いを命じた。

ケース3
夫が妻に対して激しい暴行や人格を否定するような言動をとった。
判決・・・夫に慰謝料400万円の支払いを命じた。


不貞行為の相手方に対する慰謝料の額

< 夫の不貞の場合 >

ケース1
夫と女性との交際が始まって20年程度が経過し、その間、夫は妻にその女性と肉体関係があることを話したり、その女性と比べるような話をしていたが、いよいよ夫婦間で話がこじれて、夫が女性と同棲するようになった。
判決・・・女性に慰謝料300万円の支払いを命じた。

ケース2
夫の積極的なアプローチによって、不倫関係になった女性に対して妻が1000万円の慰謝料を請求した。
判決・・・夫と女性の関係は夫が主導したものであること、夫がこの女性と交際するようになったことにつき、妻に落ち度がないかは疑わしいとして、女性に慰謝料150万円の支払いを命じた。

< 妻の不貞の場合 >

ケース1
妻が夫の経営する会社の男性従業員と性的関係になった。
判決・・・男性に200万円の支払いを命じた。

ケース2
10年以上も夫と性的関係がない妻が、男性と知り合って4年後に性的関係を持つようになり、夫の制止も振り切って男性と同棲するようになった。
判決・・・男性に100万円の支払いを命じた。

その5 慰謝料の時効と税金へ進む



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