2008年05月26日

その3 慰謝料の相場

「自分がいくらの慰謝料をもらえるか」「慰謝料の相場はいくらなのか」この2つのことは誰もが知りたいと思う内容です。

好きで裁判をする人はいないでしょうから、話し合いで慰謝料の金額が決着するに越したことはありません。

妻が「300万円」請求し、夫が「300万円」でOKすれば、調停や裁判になることはありません。ただ、このように「300万円」で決着したケースでも、

妻としては・・・請求するのは300万円でよかったか?裁判にした場合はもっともらえたのではないか?

夫としては・・・裁判になったらいくら払うことになっていたのか?300万円でOKしたけど、そもそもこんなに払う必要があったのか?

ということが頭の中をグルグルしてしまうでしょう。

例えば、この「300万円」という数字が正しいものかどうかを判断するには、色々な事実関係を証拠に基づいて認定し、この状況であれば慰謝料はこれぐらいが妥当であるというプロセスをたどる必要があります。

このようなプロセスをたどり慰謝料の金額を導くのが裁判官なのです。

夫婦それぞれ事情が違い離婚となるのですから、今ここで「あなたがもらえる慰謝料はこれくらいです」ということはできません。

ですが、参考として訴訟になった場合の平均金額をお知らせします。


東京地方裁判所における判決の慰謝料の平均金額

慰謝料請求額の平均       670万円
判決で認められた金額の平均 190万円

請求額というのは、いくら請求しても自由ですから高めの金額であるというのは予想できますよね。
反対に、判決で認められた金額(認容額といいます)の平均が190万円という数字を見て、「そんなに安いの」と思われた方も多いのではないでしょうか。

また、婚姻期間と慰謝料の関係を見ると、

10年以下の平均   142万円
11年〜20年の平均 180万円
21年〜30年の平均 277万円
31年以上の平均   217万円

さらに、夫婦のどちらに責任があるかで見てみると、

夫に責任がある場合の平均 267万円
妻に責任がある場合の平均  93万円

以上のように、裁判では慰謝料の金額は抑えられているのが現状であり、500万円を超える判決がでるのは珍しいことと言えるでしょう。

また、責任が夫婦双方に同じくらいある場合と責任がどちらにあるかわからない場合には、慰謝料は認められていません。

その4 裁判事例にみる慰謝料の額へ進む



rikon_iroha at 19:12│