2008年05月25日

その2 協議離婚での争点

協議離婚はスムーズにはいかないもの

日本の離婚の9割以上が「協議離婚」であるというお話をしましたが、このことは決して「離婚をしたい人」のうちの9割が協議離婚で解決しているということを意味していません。

つまり離婚を考えている夫婦が10組いたとしても、そのうちの9組が協議離婚で解決できるということではないのです。「離婚できた人」のうち9割が協議離婚で解決していることを意味するに過ぎません。

10組の中でも、離婚に向けてスムーズに動き出しているのが1組、離婚の条件でもめているのが4組、残りの5組は夫婦の一方が離婚に同意しない、という事態も考えられるわけです。

そうすると、この10組のうち、すんなり協議離婚できるのはわずか1組に過ぎないことになります。これが現実ではないかと思います。

・そもそも離婚するかしないか
・離婚するとしても子どもの親権をどちらにするか
・子どもの養育費をいくらにするか
・慰謝料を支払うかどうか、払うとしたらその金額はいくらか

など、クリアーしなければならない問題はたくさんあります。

そう考えると「何の問題もなくすぐ離婚できた」という場合は、「とにかく離婚届を出すだけ出した」(とにかく別れたかった)というケースが多いのでしょう。

離婚協議がまとまらないとしても、それが当たり前ですから、ひとつずつハードルを越えていく努力をしましょう。


離婚理由は千差万別

離婚にいたる過程というのは、夫婦によって異なります。また、ある状況(例えば夫の不貞行為)をどのように受け止めるかということは、100人いれば100通りあります。

【例:夫の行為をどこまで許せる?】
1 音をたてて食事をする
2 おならをよくする
3 パチンコ、競馬によく行く
4 無駄な買い物が多い
5 勝手にサラ金からお金を借りる
6 いきなり車を買い替えた
7 他の女性とよくメールをしている
8 他の女性とラブホテルに行った
9 他の女性の家に毎日通っている
10 他の女性と一緒に住んでいる

1だけで離婚を決意する人はいないと思いますが、ゼロではないと思います。物事の受け止め方は、人によって違いますから、逆に10までいっても離婚を決意しない人もいると思います。

夫の立場から考えてみると、離婚するつもりで7、8あたりのことをする人のほうが少ないのではないかと思います。9、10ともなるとさすがに微妙ですが・・・。

以上のことを考えると、離婚協議がうまくいかないというのは、むしり当たり前なのです。離婚した夫婦のほとんどの人が乗り越えてきたわけです。

あなたが悩んで「離婚」という結論を出したのでしたら、勇気を持って前へ進まなければなりません。あなたが言い出さなければ、状況は変わりません。言い出しても、相手があなたの考えを受け入れてくれることは少ないでしょう。それも当たり前なのです。

あなたの希望を受け入れてもらえないからといって、あきらめることはありません。次にあなたが考えるべきことは「どこまで譲歩できるか」です。


協議離婚をまとめるコツは譲歩

例えば、慰謝料を請求する場合、まず離婚協議をするにあたって、自身で納得できる慰謝料の最低額を決めておきます。

例えば、慰謝料は200万円もあればいいという心積もりをしておいて、話し合いの最初に400万円と要求してみます。

その後、徐々に金額を下げて、最終的にあなたが「200万円でいい」と譲歩すれば、かなりの譲歩と相手は受け取るので、話し合いがまとまりやすくなります。

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