2008年05月25日

その1 協議離婚の流れ

「離婚届を出すだけ」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、離婚の手続きに入る前に、決めておかなければならないことが結構あります。


離婚後の「生活費」について考える

1ヶ月の収入と支出について具体的に書き出した「収支表」を作ってみる。
収入を増やすために仕事を始めるのかという問題も出てきます。

離婚後の「生活環境」について考える

今の住居に住み続けるのか、実家に戻るのか、新しい住居を借りるのかによって、支出面にも差が出てきます。
お子さんの転校等の問題も出てきます。

夫(あるいは妻)に請求する「養育費」「財産分与」「慰謝料」の金額を考える

,鉢△鮃佑┐襪函⇔ズЦ紊砲いらあれば生活していけるかが、はっきりしてきます。そして、「生活していける収入」を勝ち取るための金額を考えるのです。(注意:慰謝料は発生しない場合もあります。)

「慰謝料をいくらもらえる?」「養育費はいくら請求すればいい?」という問題を先に考えがちですが、仮に慰謝料を300万円もらったとしても、あっという間に無くなってしまいます。「年収300万円時代」という言葉もあるくらいですから、1年で無くなってしまうかもしれません。

目先のお金にこだわることなく、何年も先を見すえたうえで、「養育費」「財産分与」「慰謝料」といった金額を提示していくことになります。(もちろん、それぞれ相場のようなものはありますが。)

夫(あるいは妻)に離婚を切り出す

請求する「養育費」「財産分与」「慰謝料」の金額が決まったら、いよいよ離婚を切り出すことになります。

ただ、いきなり「離婚してください。つきましては、慰謝料を500万円、財産分与としてあなた名義の預金の半分、養育費を毎月10万ください」などとは、言わないでください。

すでに夫婦の間で離婚話が出ている状況であれば、そのような進め方も考えられますが、今まで離婚の「り」の字も言い出していない状況でこれをやってしまうと、相手は頭に血がのぼってしまいます。
このような状況では、まずは離婚を考えているということを伝えるだけでよいと思います。

「離婚してください」この言葉を発するまでに、いろいろなことがあなたの頭の中をよぎるでしょう。結婚生活も嫌なことばかりではなかったはずです。
自分がこの言葉を発することで、今まで築いてきたものが崩れ去るのですから、かなりの決心がいると思います。

でも、あなたがいろいろなことを考え「離婚」という結論を出したのでしたら、その結果は間違っていないはずです。

「養育費」「財産分与」「慰謝料」の金額を提示する

夫婦間で、ある程度の「離婚」という結論が見えてきたら、すでに考えていた「養育費」「慰謝料」「財産分与」の金額を提示してみます。

希望の金額がそのまま受け入れられることは少ないと思います。その場合は、夫婦の妥協点を見つけることになりますが、くれぐれも妥協し過ぎないでください。

「離婚協議書」「公正証書」を作る

具体的な金額が決まったら、取り決めの内容を「離婚協議書」という形で残しておいてください。そして、その内容を是非とも公証役場で「公正証書」にしておいてください。

離婚届の提出

離婚届を提出するのは、「公正証書」や「離婚協議書」の作成が終わってからです。

あなたが「離婚したい」という立場であれば、相手や証人に離婚届に署名、捺印してもらったものをあずかっておいて、公証役場の帰りに役所へ行って、離婚届を提出するのがよいでしょう。

あなたが「離婚したい」という立場なのであれば、作成しておいた離婚届を相手にあずけておくということは避けるべきです。


離婚に同意してもらえない場合や、「養育費」等の金額がまとまらない場合は、次に家庭裁判所に調停を申し立てることになります。

その2 協議離婚での争点へ進む



rikon_iroha at 19:14│