2008年05月25日

その6 離婚届を受理しないで欲しい場合は?

気持ちが変わることは意外に多い

離婚の意志を固めたつもりが、いざ離婚届を出すというときになって気持ちが変わるという人は意外に多いものです。
協議離婚が有効に成立するためには、夫婦の双方が離婚の意志を固めてハンコを押しただけでなく、協議離婚届が市町村役場に提出された時点においても夫婦双方に離婚の意志があることが必要とされています。

ですから、離婚届に記入した後で気持ちが変わったときには、自分で離婚届を所持しているのなら、届け出るのを保留するとか、離婚届を処分するなどして対処のしようがあります。

問題は、離婚届を相手に預けてしまっている場合です。


不受理申し出の制度を活用する

離婚の意志がなくなったとき、相手が離婚届を提出しても、役所が受理しないようにする制度があります。これが「離婚届の不受理申し出の制度」です。

不受理の申し出も、離婚届同様に必ず書面で行います。電話や口頭で伝えるだけでは、不受理の申し出として受け入れられません。不受理の申し出の用紙は役所に備え付けてあるので、すぐに手にいれることができます。

不受理の申し出を行っておけば、その後に提出された離婚届は返却されます。

不受理申し出を提出した役所と離婚届が提出された役所が異なっていて、一旦離婚届が受け取られたとしても、離婚はその後に抹消されるので心配ありません(係のミスによって、離婚届が受理されても同様です)。


不受理申し出の期間に注意

不受理申し出の有効期間は6ヶ月に限られています。つまり、6ヶ月以上経過した後に、相手が離婚届を提出した場合には、受理されてしまうということです。これを防ぐためには、効力が切れる時点で、もう一度不受理申し出をする必要があります。

一方、不受理申し出の有効期間中に、改めて離婚に合意するというケースもあります。この場合、不受理申し出をした本人が署名・捺印をした取り下げ書を提出すれば、離婚届を受理してもらえるようになります。


その7 離婚後の生活に対する行政の保護は?へ進む



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