2008年05月25日

その3 子どもに関する問題

親権とは?

離婚の際、大きな争点となるのは子どもに関する問題です。そのなかでも、まず一番に問題となるのは夫婦のどちらが親権者になるかという点です。
親権というと、親の権利という印象を持つ人も多いようですが、実際には未成年の子どもを養育・保護して、一人前の大人に成長させるという親の義務や責任のようなものです。

親権には、「身上監護権」「財産管理権」があります。

身上監護権・・・子どもの身の回りの世話をしたり、教育・しつけなどを行うことです。

財産管理権・・・子ども名義の財産を管理したり、子どもが契約を必要とする場合などの代理をすることです。

婚姻中は夫婦が共同で親権を行使するのですが、離婚をすると父母どちらかが親権者となります。厳密に言えば、親権者が必ず子どもと同居するというわけではありませんが、やはり親権者となる親が子どもと同居するケースがほとんどでしょう。

親権者に関して争いがある場合に、父を「親権者」、母を「監護者」と指定する場合があります。これは「監護者」である母に、「身上監護権」の一部(子どもと一緒に暮らして子どもを養育すること)を担当させるものです。

なお、子どもがすでに成人している場合、あるいは未成年でもすでに結婚している場合には親権者を決める必要はありません。


面接交渉とは?

離婚後、子どもと一緒に暮らしていないほうの親が子どもと会い、一緒に遊んだり、話をするなどの面会、交流をすることを面接交渉といいます。
離婚をすることで、夫婦は他人同士になっても、親子関係はなくなりません。親権者とならなかった親が子どもに会いたいと思うのは自然な希望です。
面接交渉は、親の権利であるというだけでなく、子どもの健全な成長のために重要なものであるとされています。

一般的にあらかじめ、面接交渉では、年に何回、月に何回などと具体的な面会の回数を決めておき、実際に子どもと会う日時については、その都度決めるというやり方がなされています。


面接の方法はどのように行う?

面接の方法は必ず同居している親が付きそうケースもあれば、子どもと相手だけで会わせる、年齢に応じて変えるなど、さまざまなやり方があります。
そのほか、祖父母との面会を許すか、さらには運動会や卒業式など学校行事への参加を認めるかなど、面接交渉の具体的な内容を決めておくとトラブルを避けることができます。


養育費とは?

養育費とは、子どもと一緒に暮らしている側の親が、子どもと暮らしていない側の親に請求できる費用のことです。
養育費の金額は、両親が話し合って算出して決めるのが理想ですが、将来的にどのくらいの費用がかかるのかを算出するのは、とてもむずかしいものです。
そこで、弁護士に相談したり、家庭裁判所に養育費請求の調停を申し立てて、個々のケースに応じて妥当な金額を算出してもらいましょう。

最近、家庭裁判所では、養育費の算出にあたって、両親の収入に応じて機械的に養育費を算出する算定表を使用しています。


養育費の不払いトラブルの対処法

養育費に関しては、最初の数年(場合にはよっては数ヶ月)は約束どおり支払ってもらっていたが、その後不払いになったというトラブルが非常に多いのが実情です。
養育費をきちんと払ってもらうには、子どもに会わせることが有効だという調査結果もあります。面接交渉を認めることも養育費の不払いを防ぐ手だてになるかもしれません。
調停は審判で養育費の支払いが決められたのにこれを守らない場合には、家庭裁判所から相手に対して「履行勧告」をして貰うことができます。

また、最近は、給料の差押えなどの強制執行の手続きも使いやすくなりましたので、これらを活用することもできます。


その4 お金に関する問題へ進む



rikon_iroha at 10:42│